◆ここでは、ドッグショーの流れを簡単に説明したいと思います。
 ただドッグショーを見に来るだけよりも、仕組みがわかっているほうが楽しく見ることが出来ると思います。

◆ドッグショーには、単犬種展、クラブ展、連合展、インターナショナルドッグショー等の種類がありますが、
 ここではクラブ展の流れを説明したいと思います。

◆インターナショナルドッグショーは、犬種によってバラエティー(毛色)が採用されます。
 シュナウザーの場合は、ソルト&ペッパー、ブラック&シルバー、ブラック、ホワイトと
 4つのバラエティーに分かれて、ブリード審査されます。
 また、グループ審査ではクラブ展と違い、4席まで入賞する事が出来ます。



全犬種クラブ展の流れ

ブリード戦  各犬種 オス・メスごとに1頭(BOB:ベストオブブリード)が選出されます
(審査は、BIS戦までオス・メス別々に行われます)

ジュニアクラス
ヤングアダルトクラス
アダルトクラス
チャンピオンクラス
各クラスごとに、1頭が選出されます。



ジュニア(クラス1席)
  
ヤングアダルト(クラス1席)
  アダルト(クラス1席) 
さらにこの中から、WINNERSが選出されます。




WINNERS
 


WINNERS
チャンピオンクラス
WINNERとチャンピオンクラスが戦いこの中からBOBが選ばれます。


BOB ベストオブブリード



グループ戦 各グループの中から、1頭(BIG:ベストイングループ)が選出されます。

2グループの中から1席,2席,3席が選出されます。


1席 2席 3席
各グループの、1席(BIG:ベストイングループ)の犬が次へと進む事が出来ます。


1グループ 2グループ 3グループ 4グループ 5グループ 6グループ 7グループ 8グループ 9グループ 10グループ
各グループの代表犬が戦い、KING(QUEEN)候補犬が3頭選ばれます。


    
この中から、KING(QUEEN)1頭が選ばれ、残り2頭がR.KING(R.QUEEN)となります。



BIS戦  BIS(ベストインショー)が選ばれます。

KING  QUEEN
オス・メスそれぞれ選ばれた、KINGとQUEENが戦い1頭が選出されます


BIS ベストインショー


グループとは
すべての犬は、グループごとに分けられています。
1グループ・・・シープドッグ&キャトル・ドッグ(スイス・キャトル・ドッグを除く)
 オーストラリアン・キャトルドッグ、ビアデッド・コリー、ボーダー・コリー、ブービエ・デ・フランダース、ジャーマン・シェーパド・ドッグ、プーリー、
 シェットランド・シープドッグ・・・・
2グループ・・・ピンシャー&シュナウザー、モロシアン犬種、スイス・マウンテン・ドッグ&スイス・キャトル・ドッグ、関連犬種
 バーニーズ・マウンテン・ドッグ、ボクサー、ブルドッグ、ブルマスティフ、ドーベルマン、ジャイアント・シュナウザー、グレート・デーン、
 グレート・ピレニーズ、ミニチュア・ピンシャー、ミニチュア・シュナウザー、ニューファンドランド、セント・バーナード、スタンダード・シュナウザー・・・
3グループ・・・テリア
 エアデール・テリア、ベドリントン・テリア、ブル・テリア、ケアーン・テリア、ジャック・ラッセル・テリア、ケリー・ブルー・テリア、レークランド・テリア
 ノーフォーク・テリア、スコティッシュ・テリア、スカイ・テリア、ワイアー・フォックス・テリア、ヨークシャー・テリア・・・
4グループ・・・ダックスフンド
 ダックスフンド各種
5グループ・・・スピッツ&プリミティブ・タイプ
 秋田、アラスカン・マラミュート、バセンジー、チャウ・チャウ、北海道、日本スピッツ、甲斐、キースホンド、紀州、ポメラニアン、サモエド、
 柴、四国、シベリアン・ハスキー・・・
6グループ・・・セントハウンド&関連犬種
 バセット・ハウンド、ビーグル、ダルメシアン、プチ・バセット・グリフォン・バンデーン、ローデシアン・リッジバック
7グループ・・・ポインティング・ドッグ
 イングリッシュ・ポインター、イングリッシュ・セター、ジャーマン・ショートヘアード・ポインター、ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインター
 ゴードン・セター、アイリッシュ・セター、ワイマラナー
8グループ・・・レトリーバー、フラッシング・ドッグ、ウォーター・ドッグ
 アメリカン・コッカー・スパニエル、イングリッシュ・コッカー・スパニエル、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル、ゴールデン・レトリーバー
 ラブラドール・レトリーバー、ポーチュギース・ウォーター・ドッグ・・・
9グループ・・・コンパニオン・ドッグ&トイ・ドッグ
 ビション・フリーゼ、ブリュッセル・グリフォン、ボストン・テリア、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、チワワ、狆、フレンチ・ブルドッグ
 マルチーズ、パピヨン、ペキニーズ、プードル、パグ、シー・ズー、チベタン・スパニエル・・・
10グループ・・・サイトハウンド
 アフガン・ハウンド、ボルゾイ、グレーハウンド、アイリッシュ・ウルフハウンド、イタリアン・グレーハウンド、サルーキー、ウィペット


ドッグショーにおける審査のポイント

    *タイプ
      1つの犬種を他の犬種と区別する特質の事言います。

    *クオリティー
      タイプとして表現された特色(犬質)の充実度や洗練度の事を指します。

    *コンディション
      犬も当日の健康状態や精神状態によりコンディションがあります。

    *サウンドネス
      健全性の事。精神的にも肉体的にも健康な状態であるかを指します。

    *バランス
      いくら一部が秀でていても、全体の調和がとれていることが必要です。

    *キャラクター(ショーマンシップ)
      他の犬と並んだ時にも、ひときわ輝くキャラクターや魅力が大切です。


       ドッッグショーの種類

FCI展(本部展) ジャパンケネルクラブ(=本部)が年1回開催するFCIアジアインターナショナルドッグショー。
アジア最大のドッグショー。
FCI展 全国14ブロックが各々年1回開催する展覧会。
クラブ連合会展 全国67の連合会が主催する展覧会。
全犬種クラブ展 全犬種クラブが主催する展覧会。
グループクラブ展 単一のグループによるクラブ展。
単犬種クラブ展 単犬種クラブが主催する展覧会。
犬種部会展 犬種部会によるクラブ展。


       チャンピオンになるには?

CCが3枚以上とM.CCが1枚以上で、チャンピオンのタイトルを獲得することができます。
CCやM.CCとは、チャンピオン犬になるためのカードです。
CCは全犬種クラブ展、M.CCはクラブ展以外で発行されます。

   ◆クラブ展でも以下の場合はM.CCが発行されます。

   *出陳予定頭数が400頭以上の全犬種クラブ展。
    (ただし、実頭数が予定頭数の80%未満となった場合はCCとなる。)

   *出陳予定頭数が100頭以上の、犬種部会に属さない犬種の単犬種クラブ展。
    (ただし、実頭数が予定頭数の80%未満となった場合はCCとなる。)

   *犬種部会に属さない犬種の犬種群クラブ展、および単犬種クラブ展が、7つ以上合同で同日・同会場で開催し
    合計予定頭数が400頭以上の場合。
    (ただし、合計実頭数が予定頭数の80%未満となった場合、または合計実頭数が400頭以上であっても、
     1つでも実頭数の80%未満となったクラブ展があった場合はCCとなる。)

インターナショナルチャンピョンになる為には、FCI展で発行されるCACIBというカードが4枚以上必要です。


       CC(またはM.CC)の交付対象

全犬種および犬種群展 単犬種展(単独システム) 交付対象
−  RWD・RWB、EX
WD・WB、BOB(BISS/BOS)
○  グループ入賞
WD・WB、BOB選出までに出陳犬が3頭に満たない場合は、CC(またはM.CC)は発行されません。

       ドッグショーを見学するには?

ドッグショーを見学するにはまず、開催される場所と日時を調べなければいけません。
JKCより送られてくるガゼットや、本屋さんで販売されている愛犬の友等に載っているので見てみてください。

開始時刻は、ほとんどの場合はAM9:00からです。


       ドッグショーを見学する時の注意!

*オーナーさんやハンドラーさんの断りなく触る事は決してしないようにしましょう。 

*午前中は、セットやコンディションを整える為、皆さん忙しいのでお話しを聞きたい時は様子を見て話し掛けるようにしましょう。
 午前中の審査が終わった後は比較的落ち着きますのでお昼時等が良いでしょう。

*ご自分の愛犬を連れて行く場合は、くれぐれも出番前の子に近づけたりしないよう注意して下さい。
 吠え癖のある子等は連れて行かないほうが良いです。
 ショードッグが興奮したりしてセットが崩れてしまったり、集中力に欠けてしまう原因になります。

*リンクに入る前や審査中のワンちゃんに、話し掛けたり名前を呼んだりするのはやめましょう。